レッスン直後の生徒の感想
▪「カランメソッドで奇跡的に英語力が上がるのでは?!」という期待
私がフィリピン留学をした理由の1つに「カランメソッドを対面で集中して受けるため」ということがありました。
カランメソッドは現在では多くのオンライン英会話で行われていますが、当時はオンライン英会話自体がまだそれほど一般的ではなく、その中でもカランメソッドに対応してい学校はあまりありませんでした。
また「講師と生徒がシンプルな英文による質問とそれに対する回答を高速で徹底的に反復する」というカランメソッド独特のレッスンはまるでスポーツのトレーニングのように感じたんですね。なのでオンラインよりも直接対面で受けた方が効果があるんじゃないかな、と思いました。
そして何よりもカランメソッドの「通常の4倍の速さで英語を上達させる」や「英語学習の救世主!」というキャッチフレースを見て、英語を最短で習得するにはこれしかない、カランメソッドなら自分の英語力が一気に上がるはず!という期待を膨らませていました。
▪カランメソッドよりサイクルラーニングメソッドが日本人向け?
ただネットでいろいろ調べていくうちにカランメソッドは日本人には少し難しいのかな、という気がしてきました。なぜならカランメソッドは最初はイギリスにいるヨーロッパ (イタリア、フランスなど) の人たちのために開発された教授法だからです。
どうしようか悩んでいたところフィリピンの語学学校の中でストーリーシェアという学校を見つけました。ここではカランメソッドを日本人向けにアレンジしたと思われる「サイクルラーニングメソッド」という独自のメソッドをレッスンの中心としている学校でした。
全世界で実績のあるカランメソッドを日本人向けにアレンジしてあるメソッドなら自分にピッタリのはずだと思い、私はマニラにあるストーリーシェアに行くことに決めました。【カランメソッドとサイクルラーニングメソッド、どちらがおすすめかはこちら】
そして本来はここで3か月間みっちりサイクルラーニングメソッドで勉強するはずでした...
実際にマニラにあるストーリーシェアでサイクルラーニングメソッドのテキストを見たりレッスンを受けてみると、やはりカランメソッドをベースとしているのですが、より日本人向けにアレンジしたものだと思いました。
カランメソッドのテキストには日本語は一切ありませんが、サイクルラーニングメソッドのテキストには分かりづらい部分に日本語の説明があるので、初心者にはこちらの方がいいのかな、という感じですね。
▪サイクルラーニングメソッドを諦めカランメソッドへ
3か月間ストーリーシェアで「サイクルラーニングメソッド」のレッスンを受講する予定でフィリピンに来たのですが、次第に「本来のカランメソッドを受けてみたい!」という気持ちが生まれてきました。
サイクルラーニングメソッドも悪くはなかったのですが、思っていたほどの効果は感じられなかったので「カランメソッドならもっと効率的なんじゃないか?」と思い始めました。
ストーリーシェアではカランメソッドのレッスンは行っていなかったので、カランメソッドのレッスンを行っている語学学校を探したところ、運よく車で30分くらいのところにEBという語学学校がありました。
そこでストーリーシェアで1か月勉強した後同じマニラにあるEBに移りました。EBでは予習復習をする時間も考えて、1日2時間だけ集中してカランメソッドのレッスンを受け、あとは全て自己学習というちょっと特殊なルーティーンで生活を送っていました。
▪サイクルラーニングメソッド ➡ カランメソッド、合計2か月の結果
そして「サイクルラーニングメソッド」1か月、「カランメソッド」1か月の合計2ヶ月間のトレーニングでどのような変化があったのかというと...
スピーキングはほとんど上達しませんでした...
そして本来ならば帰国は3か月後の予定でしたので、EBでは2か月過ごす予定だったのですが「これ以上留学を続けてもそれほど効果はないだろう」という気持ちになり、2か月で帰国することにしたのでした。
▪カランメソッドの効果のなかった決定的な理由はなんなのか?
このように言うと「真面目にやってなかったんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、そんなことはなく私なりに毎日必死でレッスンを受けていました。レッスンのない日曜日もカランメソッドのレッスンの予習復習をしていました。
それにもかかわらず2ヶ月経って英語を話すのが上達したかといえばそんなことは全然なく、フィリピンに来る前と何も変わっていませんでした。むしろ日本で瞬間英作文のテキストを使って毎日一人でトレーニングしていた時の方がスムーズに英語が口からでてきたような気がします。
しかしだからといって、カランメソッドは効果のないトレーニングだ!と言いたい訳ではありません。つまり私の勉強方法に間違いがあったのだと思っています。
私が2ヶ月間集中してカランメソッドで勉強したのにスピーキングが全然上達しなかった理由、それは
レッスンの予習をして答えを暗記してしまっていた!だと思います。
▪カランメソッドのレッスンで大事なのは「予習」ではなく「復習」!
カランメソッドの大事な点は、先生に質問された時点で自分で考えて答えを出すことです。反射的に覚えている答えを言うことではないんですね。
英語で答えている、という点は同じなのですが、「その瞬間に頭の中で英作文をして答える」のと、「暗記して覚えている英文を口に出して答える」では全く意味が違うわけです。
私はそれに気づかず毎日次の日に行うページをしっかり見て、答えもスラスラ言えるようにしてしまっていました。「こう聞かれたらこう答える」みたいな感じでしっかりレッスンの予習をしてしまっていたんですね。
そうするとレッスンもスムーズに進むので先生にも褒められるしテキストも早く進むのでなんだか満足してしまっていました。
本当はテキストを早く進める必要なんてなくて、先生の前で少し時間がかかったり、つっかえてもいいからその場で考えるということが必要だったのだと思います。
なのでこれからカランメソッドで英語を勉強しようとする人には「予習はあまりしないように」と伝えたいです。その分の時間は復習にあてるようにすると、カランメソッドの本来のスピーキングにも効果のあるレッスンになるのではと思っています。
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