■ 「究極の学習法」とはなにか?
英語のリスニングが上達しなかった勉強法第6位は参考書になりますが、
「究極の英語学習法K/Hシステム」です。
どのような参考書かというと、同時通訳者でもある著者の2人が「100%正確なシャドーイング」ができるように徹底的に指導している参考書といえると思います。
※ちなみに私自身は、シャドーイングはもちろん悪い勉強法ではないのですが、同時通訳者を目指すのでなければ必要ないのかな、と思っています。その点についてはこちらの「私が生徒にシャドーイングを勧めないたった1つの理由」に書きました。
基本的な英文法の解説などはないので、ある程度英語学習の進んだ状態で読むのがいいと思いますが、TOEICならば800点くらいはないと厳しいのかな、という気はしました。
そして何よりこのテキストの特徴は、テキストが300ページ弱なのに対して、扱う音声は約8分(4分×4分)だけということです。つまり、少ない分量の英文を何度も繰り返して徹底的に身に着けることを目標としています。
テキストの中身は日本語の解説部分が非常に多いので、英語の勉強法を解説した本ともいえると思います。
■【このテキストの良い点】
・シャドーイングを「音をつかむ」面と、「意味をつかむ」面に分けて詳しく解説してある。
・著者自身がシャドーイングをしている音声がCDなどに入っているので参考にできる。
・どのように勉強を進めればいいのか非常に細かく書かれているので、その通りにやっていけば力がつく。
・このテキストでシャドーイングの方法が身につけられれば、他のテキストで応用ができる。
■【このテキストの残念な点】← 私が挫折した理由です
・どのように勉強を進めればいいのか非常に細かく書かれているので、その点がストレスになる。
・100%正確なシャドーイングを求めるため、トレーニングも同じことの繰り返しになりやすい。
・同じ文章を何度も繰り返し読んだりするため、徐々に文章を暗記してしまったり、その文章に飽きてしまったりする。
・日本語の解説部分が多いが、同じことが何度も書かれていたり理解しづらかったりする。
■確かに「究極の学習法」ではある...
このように、このテキストは100%のシャドーイングを目指すという点で、非常にスパルタというか完璧主義な感じがしました。そこが私には少し厳しかったですね。
つまり「著者の言う通りにやれば力はつくが、それがかなり難しい」参考書といえると思います。よくも悪くも本当に「究極の学習法」という感じはします。
私は一応最後まで頑張ってはみましたが、やはり100%ミスのないシャドーイングはできませんでしたし、なにかリスニングの力が伸びた、という実感もありませんでしたね。
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