マニラで、留学初日に気づいた、衝撃の事実
その驚いたことは何かっていうと、当たり前のことではあるんですけど
「フィリピンのような海外に暮らしているだけでは、英語が上達するわけではない」っていうことなんです。
それでどうして、そのことに気づかされたのか、というと、それが初日のことだったんですけど、僕はまず成田からマニラの空港に行ったんですね。
予定としては、マニラの空港に着いたら、そのターミナルに語学学校のスタッフが迎えに来てくれているので、その方とそこで合流して、一緒にタクシーに乗って学校まで向かう、ということになっていました。
僕はフィリピンが初めてだったので、凄く不安だったんですけど、実際には、特に問題なくスタッフの方と合流できたんですね。僕と同じで30才くらいの男性の方が１人で来てくれていました。
それで空港から学校まで、一緒に行く訳なんですけど、ここで、１つやらなくちゃいけないことがあって、それが、タクシーの運転手との料金の交渉なんですね。
2013年くらいは、まだそんなに規制もされてなかったので、空港のタクシー乗り場に、呼び込みをしているドライバーがたくさんいて、本来の３倍とか４倍くらいの、高い料金を吹っ掛けてくるんですね。
なのでそういったドライバーと値下げの交渉をしなくちゃいけないわけです。
でもそういった事は当然、現地のスタッフの方は慣れているので、僕はそのスタッフさんの後ろに付いて行ったんですね。
で、どんな風に英語で交渉っていうか、話をするのかな？と思って、後ろでそのドライバーとスタッフの方の英語を聞いていたんですけど、そこで驚いたのが、
そのスタッフの方の英語が全然上手じゃない、っていうことだったんです。
まるで初心者みたいで、ただ単語と数字を並べているだけ、っていう感じでした。
僕はてっきり、語学学校のスタッフの方って、みんな当然、英語は流暢に話せる、と思っていたんですけど、実際には全然英語が話せない、っていうか、当時の僕より話せない感じだったんですね。
それでちょっと驚いたので、タクシーの中でいろいろ聞いてみたんですけど、そのスタッフの方は、最初は生徒としてその学校に来て、３か月間勉強してから、そのまま今度は、学校のスタッフとして働きながら、英語の勉強を続けている、っていうことでした。
それで、合計どのくらいフィリピンにいるんですか？って聞いたら、もう１年くらいいるっていうんですね。
それを聞いて、「海外で１年間勉強をしていても、このくらいしか、英語が話せるようにならない、っていうことがあるんだ」って思ったんですね。
もちろんフィリピンに行く前でも、海外にいるだけで英語が話せるようになる、とは思ってなかったんですけど、実際に１年間フィリピンにいて、それでも英語が話せるようになっていない人を見て、やっぱり相当頑張らないと、英語は上達しないんだなぁ、っていうことを感じました。
ただこのおかげで、留学中の勉強にも真剣みが増した、っていうことはあったので、留学の初日に、こういったことに気づけたのはラッキーだったな、と思っています。