■英語のリスニングが上達しなかった勉強法、第3位は「ディクテーション」
ディクテーションというのは、「テキストは見ないで英語を聞き取り、それを書く」というトレーニング法ですが、英語のリスニング対策に効果的と言われています。
英語のリスニング力をアップさせるにはディクテーションが効果的!
ディクテーションでリスニング力に革命が起きる!
といったことも聞いたことがあるかもしれません。
これらはある程度は事実ですし、ディクテーションは良いトレーニング法だと思います。しかし私の場合は①基本的な部分で必要な知識がなかったり、②ディクテーションのやり方が自分に合っていなかったため、ディクテーションでリスニング力が上がるということはほとんどありませんでした。
■ディクテーションで効果がなかった大きな2つの理由
①基本的な単語の正しい (ネイティブがよく使う) 発音を知らなかった。
この場合の正しい発音とは、最近よく「弱形」と説明されるものです。例えば助動詞の can は、私たちは学校で「キャン」と習います。しかしこの発音の仕方はいわゆる強調形なんですね。
ネイティブが普段する発音だと「カン」もしくは「クン」といった感じになります。この「クン」という発音が can ということが分かっていないと、何度聞いても分からないといった状態になってしまいます。
私の場合はきちんとこの単語の弱形の発音をしっかりと覚えてからディクテーションをするべきだったと思っています。
②長い文章(30秒くらい)の単位でディクテーションをしてしまっていた。
ディクテーションの方法として、30秒くらいの音声を一気に流して、そして書き取っていくという方法が一般的、と読んだのでそのように進めていました。
その30秒間くらいは音声を止めない、という方法もあるそうですが私にはとてもできなかったので、一文ごとに止めてやっていました。
それでも途中で答えが分からないまま書き取りを進めていくというのは、精神的にけっこう大変でした。いま思えば無理をせずに、一文ごとに答え合わせをして進めていった法がよかったのかな、と思います。何より勉強をしてストレスがたまってしまうのはよくないですし。
教材としては例えばTOEICならパート3、4よりもパート1、2のような短いものを使った方が勉強をしていてもストレスが溜まりづらいと思います。
聞く回数も「聞こえるようになるまでは100回でも聞く」ではなく5回くらい聞いて分からなければ、スクリプトを見て確認作業をしていっ方がいいですね。
■ディクテーションは「トレーニング」ではなく「テスト」である
ディクテーションでは「聞き取れなかった部分」が明らかになるので、自分の現在のリスニング力がリアルに分かります。その分最初は聞き取れない部分ばかりで気が滅入ってしまうことが多いと思います。
ですのでディクテーションはトレーニングとして毎日行うのではなく、現状のリスニング力を確認するテストとして、時々行うのがよかったかもしれないですね。
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