英語のリスニングが上達しなかった勉強法10 第4位

意味の分からない単語を英英辞典で調べて書き写す、という勉強法は、韓国のベストセラーで日本でも話題になった

「英語は絶対、勉強するな!」という本に書かれている勉強法です。

 表紙にある「学校行かない、お金かけない、だけどペラペラ」という文字を見て、軽い気持ちでこの本を信じて勉強を始めてしまいまいた。 

 

タイトルには「勉強するな!」とありますが、これはこれまでのような「学校でしてきた英語の勉強はするな」ということです。実際の内容を私が表すならむしろ、「英語の修行をしろ!」という感じです。

 幼児が母国語を覚えたように英語を身につけていくので「勉強」ではない、というのが著者の考えなのでしょうが…

 

著者のチョン・チャンヨン氏は学生時代にドイツ留学しており、その時にドイツ語の習得で苦労したものの、6か月で語学コースを終了しています。

そのときの経験をもとに英語の習得向けに書かれたのが本書になります。

韓国で必死に勉強していたにもかかわらず、実際にはドイツで聞けない、話せないという事実にショックを受け、奮起して自分なりの語学習得のノウハウを構築、とありました。

 

 意味の分からない単語を英英辞典で調べて書き写す、という勉強法(修行法?)の具体的な勉強の手順は、

 

①意味の分からない単語があったら英英辞典を引く。

②単語の例文をノートに書き写す。

③単語の例文のなかに分からない単語があったら、さらに辞書を引く。

④その単語の例文をノートに書き写す。

⑤その後はひたすら③と④を繰り返す。

1時間程度この作業をしたら、それを1時間程音読する。

 

実際には単語の説明文の中に分からない単語がいくつも出てくるので、この作業がエンドレスで続く感じになります。

 

あとこの勉強は6日間続けたら必ず1日休む、ということも書かれていました。 著者によると、この1日英語から完全に離れることによって、脳に英語が浸透していくということでした。

 

このように「勉強」よりも大変な「修行」ともいえる勉強法でしたが、私は2か月ほどしたところで挫折してしまいました。

 

私が途中で辞めてしまった理由は

英文をノートに書き写すという「作業」の繰り返しになってしまったからです。

 

どうしてもノートに英語を書くという作業で勉強を頑張った、という気持ちになってしまいやすいです。そうすると私の場合、どのくらい身についたのかといったことを気にぜずただ続けている、という状態になってしまいました。

 

とにかく「書き写す」「それを読む」という作業で満足してしまっている感じでした。また英英辞典を使用するということ自体が、当時の私には難しすぎたということもあると思います。

 

もっとしっかりと続けていれば効果はあったのかもしれませんが、これから英語学習を始める人にこの勉強法をを勧めるか、と聞かれると…かなり根気のいる勉強法だといえると思いますね。