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私がカランメソッドでスピーキングに効果がなかった理由

 

カランメソッドは世界中の語学学校で取り入れられている英語教授法ですので、その有効性みたいなものは疑うことができないと思います。私も決して「カランメソッドなんて効果がないよ!」と言うつもりはありません。

 

しかし私にはほとんどスピーキングにおいて効果がありませんでした。その理由は、私がレッスンの予習をしっかりやって答えを暗記してしまっていたから、と書きました。

 

そして理由はもう一つあると思います。それはカランメソッドの歴史を調べてみると分かります。

 

 

簡単にまとめると、カランメソッドは1960年代にロビン・カラン氏によって開発されました。ロビン氏は20代前半にイタリアで英語を教えていましたが、現地の授業方法に疑問を持ち独自の教授法を研究しダイレクトメソッドという手法を使用した「カランメソッド」を開発したのでした。

 

そうです、カランメソッドはもともとイタリア人を対象として開発されたのです。イタリア語は英語とはそれほど近くない、とは言われますが、日本語と比べればずっと英語に近いといえるでしょう。そして一番大きいと思われるのが「語順」です。

  

 

■英語と日本語の決定的な「語順」の違い

 

英語、イタリア語  :  SVO型 ( 語順支配型 )

 

日本語  :   SOV ( てにをは支配型 )

 

 

ヨーロッパ系の言語(英語、イタリア語)と日本語では言葉をコントロールする語順が大きく異なります。

 

英語と同じ系統の言語であり同じ語順のイタリア語を母語とするイタリア人を始め、ヨーロッパの人々にとってカランメソッドは理解しやすく有効だと思います。

 

しかし日本人のように語順が大きく異なる言語を普段使用している学習者に対してはどうでしょうか?語順という点においてイタリア人はほとんど苦労することはないでしょう。この語順が異なるという点が日本人にとってかなり負担になり、英語を理解するのが困難になっているのです。

 

私は日本人が世界の中でも英語が苦手なのは、この語順の違いが大きいと思っています。そしてこの語順の違いを意識して矯正することがとても大事になってきます。

  

したがって、まだ語順の違いを克服できていなかった当時の私にはカランメソッドは手を出すのが早すぎて効果がなかったのだと思います。